B-SELS ビーセルズ の日記
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“YELLOW SUBMARINE” USステレオ最初期 A面マトB2美盤!!!
2021.06.23
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ブログ「良い映画を褒める会since2005」の「用心棒」さんがまた来てくださった。本当に、毎週のようによく来てくださる。今まで、この方にB-SELSで何枚レコードを買っていただいているのだろう。本当にありがたいことだ。
用心棒さんの今日のお目当ては、”MAGICAL MYSTERY TOUR”のレアなUSモノラル盤であった。ご存知のように、「マジカル」のLPはUSがオリジナルだが、1967年後半になるとUSキャピトルはビートルズのLP関してはこのマジカルを最後にモノラル盤のプレスを やめてしまう。だから、USマジカルはモノラル盤のプレス数が非常に少なく、そのほとんどはステレオ盤である。
用心棒さんからリクエストをいただいて、あらかじめマジカルのモノラルを2枚用意させていただいた。そのうち、用心棒さんが選ばれたのは、マトリクスが「F-1/G-2」というこのレアなモノラル盤の中でも最初期の盤であった!
スタンパーは両面1,LAプレスである。
ちなみに、マトリクスのFとGは、米スカリー社のモノラル用カッティング・レースを使用してハリウッドにあるキャピトルのスタジオでカッティングしたことを示している。
「このレコード、すごく良い音ですね。本物はこんな音がするんですね。何かとても好きな音です。迫力はあるが、うるさくない。今まで聴こえなかった音が聴こえます。この盤で聴くと”FLYING”や”BLUE JAY WAY”の曲の印象も変わります。”I AM THE WALRUS”や”PENNY LANE”も今まで聴いてきた音とは違います。他の盤とは音の広がりが違う気がします。この盤の音は非常に豊かです。」
用心棒さんは、この「F-1/G-2」のUS最初期マトの音が気に入られたようだ。他のマトとも聴き比べてみたが、やはりこちらの盤の方が音が深かった。”PENNY LANE”も普段より一層感動的であった。用心棒さんにも気に入っていただけて嬉しい。そして、用心棒さん、今回もお買い上げいただき誠にありがとうございました。
さて、US盤は、UK盤とは違い、カッティングを頻繁に繰り返すので、マトリクス枝番が30番台とか40番台の盤も珍しくない。その1番や2番ということの価値がおわかりいただけるであろう。番号が早いだけでなく、音の方も素晴らしいことが期待できる。
今日は、“YELLOW SUBMARINE”のUSステレオ盤だ。USにはこのタイトルのモノラル盤がないが、この「イエロー」はレーベルB面に”A Subsidiary of Captol…”表示のあるステレオの初回盤である。
イエローのUSステレオなど、あまり話題にも上らないが、今日の盤はA面がマトリクスB2の最初期盤だ。この盤のB面はA27だから、B2がいかに早いかがおわかりいただけると思う。
スタンパーは両面記載なし、つまり1番目のスタンパーである。スクラントン・プレス。
ちなみに、マトリクスのAとBは、米スカリー社のステレオ用カッティング・レースを使用してハリウッドにあるキャピトルのスタジオでカッティングしたことを示している。
盤質EX+。USオリジナル盤として、かなりの美盤である。
ジャケVG++。ジャケ表面が擦れている。UKのようにコーティングがないので致し方ないが、状態は良くイタミは少ない。
税込5,800円。どれほど優れた盤であっても、USのステレオ盤はそれほど高くならない。
しかし、これほどマトリクスの早いUS盤、しかも素晴らしい盤質でもって、US盤本来の音を見直していただきたい。お値段以上であることは保証する。