B-SELS ビーセルズ の日記
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”RUBBER SOUL” レア!南アフリカ初盤 モノラル良盤!!
2021.05.19
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3月30日の日記に書いた「サージェント」のドイツ・ステレオ初盤を買ってくださったのは、TMさんというお客さんだ。
この「サージェント」のドイツ盤は、名著「アナログ・ミステリー・ツアー」で湯浅学氏が絶賛されてからは特に人気が高く、B-SELSでもこれまで盤質の良い盤を何枚か出品してきた。
今回の盤も盤質はかなり良く、音の方も自信を持ってお勧めできたが、ビートルズよりもクラッシック音楽の方を長く聴いてこられたというTMさんに、まずは試聴していただいたところ、
「声も演奏もすごい迫力ですね。」「ジョンの声も生々しい。」「くっきりと、しかも力強い音像が現れました。」などなどのご感想をいただき、購入を即決していただくことができた。
こうして実際に音を聴いていただき、音の良いことを気に入って買っていただけると、レコード店主冥利に尽きる。音が良いのはレコードの手柄であるが、その音の良さを引き出すためにB-SELSの盤は何かと手間暇をかけている。だから、レコードの音が良いことを褒められると、自分が褒められたように嬉しいのだ。
お買い上げいただいたTMさんには深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。またの御来店を心からお待ちしています。
良い音のレコードを探す作業というのは、本当に楽しいものだ。
今日の”RUBBER SOUL”の南アフリカ・モノラル盤についても、昨年9月のブログ「shiotch7の明日なき暴走」でshiotchさんが2回にわたり記事を書かれる中で、かなり高い評価をされている。
B-SELSでも機会があればまた出品したいと考えていたが、南アフリカ盤も1960年代当時のモノラル盤となると、状態の良い盤は少ない。今日の盤は盤質もなかなかのものなので紹介させていただくに至った。
カタログ番号PMCJ1267。ランオフのマトリクスは「XEX579/XEX580-1」、B面の枝番が1であるが、独自カッティングであるから、いわゆるUKの「ラウドカット」ではない。本当に南アフリカらしい、独自のドライな音作りである。
盤質EX-。わずかな薄キズは見つけられるが、全体的にもかなり美しい盤で、ノイズも少ない。エッジにわずかな歪みが認められるのがマイナス評価だが、再生に差し支えない程度。
ジャケVG++。南アフリカ製のジャケとしては、これでもかなり良い方だ。この時期の「artone」社製ジャケは、ビニールコーティングに皺や浮きが生じやすい。今回のジャケもご多分に漏れずだが、イタミなどは少なく、書き込みもなく、全体的に良い状態。透明ビニール袋のインナーが付いた完品。
このきらびやかな音で、いつもと違う”RUBBER SOUL” を、ぜひ聴いてみてください。