B-SELS ビーセルズ の日記
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“PLEASE PLEASE ME” レア! フランスorig. モノラル!!
2021.04.09
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ビートルズ初のLPである“PLEASE PLEASE ME”が英国で発売されたのは1963年3月22日、先にモノラル盤が発売され、約1か月後の4月26日にステレオ盤が発売されるのであるが、この1か月の間に発売されたシングルは?というと、それは”FROM ME TO YOU”。58年前のちょうど今頃、1963年4月11日に発売されている。この曲がUK公式チャートで初めて1位を獲得し、ここからビートルズの快進撃が始まるのである。
そして、ビートルズの人気を決定的にしたLPは次の”WITH THE BEATLES”であり、あの有名なモノクロ写真のジャケがアメリカでは”MEET THE BEATLES”となり、またたくまにビートルズは世界のアイドルとなった。だから、各国盤を見ると、“PLEASE PLEASE ME”よりも先に”WITH THE BEATLES”が発売されたという国が意外に多い。
先日来紹介しているフランス盤もそうで、フランスでの第一作は「LES BEATLES」で、これがフランスの”WITH THE BEATLES”であり、例のモノクロ写真がジャケに使用されている。
今日紹介させていただくフランスにおけるセカンド・アルバム「LES BEATLES No 1」は、1964年発売のフランスの“PLEASE PLEASE ME”である。
これも大変人気のあるディフ・カヴァーであるが、黒と紫を基調とした、私には日本の着物を彷彿させるようなデザインで、上の黒地の方に大きく「No 1」と4人のモノクロ写真が、下の紫地の方に「LES BEATLES」のロゴと、まるでゴキブリのような4匹の赤いビートルが散らしてある。そして、これも表も裏も全面コーティングの美しいジャケである。
フランス初盤はダーク・ブルーのオデオン・レーベル。カタログ番号はXAR793。ランオフに刻印されたマトリクスは「XAR783 22 M6 231562/ XAR784 22 M6 231563」であり、これも独自カッティングである。
B-SELSの盤は、次のセカンド・レーベルとなるオレンジのオデオン・レーベル。セカンドと言っても、これもダーク・ブルーと同じ1964年のレーベルなので、オリジナルに含めて良いと思う。
ジャケVG、盤質VG+であるが、特段悪いところもなくまずまず良い状態である。盤もスレは目立つが深いキズはほとんどなく、特にモノラル・カートリッジで聴けばキズによる影響はほとんど感じられない。ジャケは裏のフリップ・バックの一部にハガレがあるほか、相応のイタミなどあるが、まずまず良い状態である。
これも最初から最後まで大変元気のある音で、音圧も高く、迫力もある。オリジナルのフランス盤というのは、本当に良い音がする。