B-SELS ビーセルズ の日記
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"GIVE IRELAND BACK TO THE IRISH" UK盤 2L/1O!!
2021.03.28
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せっかくの日曜日だが、雨だった。今月の週末は雨風にたたられている。
それでも、お客さんが来てくださることが大きな励みになる。初めてのお客さん、2回目のお客さんもあった。「また来ます!」と言っていただけるほど嬉しいことはない。
常連の方々も相変わらず来てくださる。ブログ「良い映画を褒める会since2005」の主催者「用心棒」さんは今月だけで何と3回目の御来店、ビートルズのUKシングルを続けて何枚も買っていただいている。用心棒さんとは、いつも何枚かのレコードを一緒に聴きながら、あれこれお話をしている。
用心棒さんともいつも話しているのだが、やはりレコードの音は良い。リマスタリングされたものではなく、発売当時のジャケの質感やレコードの音には、やはり何にも代えがたい魅力がある。
今日のシングル"GIVE IRELAND BACK TO THE IRISH" がUKで1972年2月に発売されてから早49年。「血の日曜日事件」から来年で50年になるわけだ。世界各地では相変わらず激しい紛争やテロがある。暴力に対して黙っていられなかったポールの勇気ある姿勢は今こそ見習うべきものがある。このシングルに描かれた5つのシャムロック(アイルランドの国花)を見ながら物思いにふける。レコードは、音を聴かせてくれるのはもちろん、その曲の背景となった歴史をも感じさせてくれる。
ポールの勇気ある姿勢は、この極めて政治的な曲を、ウイングスのデビュー・シングルにしてしまったところにも感じられる。5つのシャムロックは新生ウイングスの5人を表しているのだと思う。
B-SELSに出品したシングルは、EX-とまずまずの美盤で、マトリクスはもちろん両面1U、マザー・スタンパーは2L(8番)/1O(5番)という早さだ。この素晴らしいシングルで聴く大迫力のウイングスの演奏に感動していただきたい。黄色のWINGSスリーヴも付いている。
ちなみにB面は同名曲のインストゥルメンタル"(VERSION)"。新規加入したばかりのヘンリー・マカロックのギター・ソロが堪能できる。ヘンリーが北アイルランド出身であったことを考えると、このギターを聴く意味合いもまた変わってくる。歌心のあるギタリストだと思う。バックに誰か喋っている声も結構入っている。多分、ポールの声だろう。