B-SELS　ビーセルズ | 日記 | "HEY JUDE"　ウルグアイ美盤!!

先日のことであるが、常連のKSさんが来店された際、私が2月18日の日記に書いた"HEY JUDE"のアルゼンチン・モノラル盤に興味を持たれたので、試聴していただいた。
1曲目の"CAN'T BUY ME LOVE"が始まった途端、KSさんも「めっちゃエエ音ですやん！」と驚かれていたが、モノラルで聴く"HEY JUDE"の新鮮さとカッティングの良さからくる音の迫力には、とても感動された様子で、B面を聴き終えて、「これは買います。やはりモノラルで聴くとスゴイ迫力です。めっちゃ得した気分。」と仰って購入即決いただいた。
このレアなモノラル盤については、私の最近のイチオシ盤であったが、やはり自分が良いと思った音の盤を、お客さんにも気に入っていただけると、もう嬉しくてレコ屋冥利に尽きる。喜んで買ってくださったKSさん、今回もお世話になりありがとうございました。

このアルゼンチン盤や、常連のshiotchさんも気に入られたベネズエラの「赤盤」ラウドカット盤などのように、中南米にはまだまだおもしろい盤がたくさんある。おってこの日記でも紹介していきたい。

さて、同じ"HEY JUDE"では、今日のウルグアイ盤の方もオススメだ。いわゆる「スモール・アップル」レーベルの盤で、ウルグアイでは70年代後半のレイタープレスとされているが、音の方はかなりのものだ。レイタープレスであっても、ウルグアイ盤というだけでかなりレアだが、肝心の音も良いので、これはぜひ聴いていただきたい。

ランオフのマトリクスは「YEEX150-1/YEEX151-1」で、これはUKエクスポート盤の初回マトリクスと同じであり、いわゆる「UKマザー」が使用されていることはその字体からも明らかである。
1970年のUKカッティングであることから、ウルグアイの真空管カッティングでないのは残念だが、ウルグアイ・プレスというだけで、レイタープレスであってもUKオリジナルのエクスポート盤に全く引けをとらないどころか、時にUK盤を凌ぐような太い音が鳴るのには、聴く人も驚くだろう。このウルグアイ・プレスには、UKのメタルマザー番号がないことから、それが音の良い理由かもしれない。

盤質はEX＋で、ほぼニアミントの状態の良いウルグアイ盤だ。音の良いのも頷ける。盤質の良いウルグアイ盤の音は「サイコー」だ。ジャケも美しい。