B-SELS　ビーセルズ | 日記 | 『REVOLVER』　UK回収マト2/1　1G/1R!!!!!

「サージェント」のUKモノラル盤「FOURTH PROOF」を買ってくださった方があった。初めてのお客さんだが、「FOURTH PROOF」までお探しだとすれば、かなりのコレクターの方だろう。そのような方のお探しのものがB-SELSにあったのであれば、これはとても嬉しいことだ。
今回はB-SELSでお買い上げいただき誠にありがとうございました。またのお越しを心からお待ちしています。
 
 
さて、今日は、先日、枚方市の「うどん&Bar にじの木」さんがNo.6-2 ビーセルズさん、リボルバー、ラバーソウルLPを語る。 - YouTubeにアップされた動画に登場した『REVOLVER』のUK回収マト2/1の最初期1G/1R盤であるが、やっと出品にこぎつけたので紹介させていただきたい。
 
ジョージ・マーティンが回収を指示したマトリクスとして知られているこの盤、A面のマトは２しかないので、このA面1Gが間違いなくこのタイトルの最高峰だ。
また、このタイトルの両面1G盤やB面1G盤というのは、私は見たことがなく、おそらく存在しないのではないかと思っている。と言ってしまって、もしあったら「ゴメン」としか言いようがないが、今のところ、このB面1Rが最高峰。明日のことはわからないのだ！
 
にじの木さんもその音を「テスト・プレス・レベル」と表現されているが、おそらくこの1G/1Rがテスト・プレスと同じマザー・スタンパーではないかと私は考えている。B面の1Gはプレスされないままにスタンパーが廃棄された可能性が高い。ちなみに、このB面マトは30番台くらいまでを見た記憶があり、他にもあったかもしれないが、スタンパーが少なくとも30枚以上作られたわりにはプレス数はかなり少ないので、使わずに廃棄されたスタンパーも多いと考えている。
 
盤質VG++。スレやヘアラインがやや目立ち、決して美盤ではない。しかし、深いキズがほとんどないのが幸いで、A面は、”ELEANOR RIGBY”の最初のコーラス部分にコキズによるパチ音が聴こえるほかは、”HERE THERE AND EVERYWHERE”の終わりから”SHE SAID SHE SAID”までのヘアラインにより、YELLOW SUBMARINE”で少しチリパチが出るが、”SHE SAID SHE SAID”では全くと言っていいほど気にならない程度の軽いものだ。
B面にはほとんど気になるキズもなく、全曲かなり良い状態で、ヴォリュームを上げてもキズによるノイズはほとんど感じられず、大迫力の音で聴くことができ、EXに近い。
 
ジャケはEXの美品。わずかなコーティングの皺もあるが、それさえなければEX+の良いジャケだ。もちろんEMITEXインナー付きの完品。価格は非公開とさせていただきますが、気になる方は電話で問い合わせてください。
 
1Gの“TAXMAN”は、最初のジョージのカウントのバックで「ウーン」と言っている音からして、空気感が違って聴こえる。”ELEANOR RIGBY”の力強さ、”I’M ONLY SLEEPING”の逆回転のギターの音に艶と粘っこさが感じられる。前に出てくる音だけでなく、背景にある音まで隙間のない、濃い音の盤。
B面の1Rは、どこを切っても良い。”FOR NO ONE”がこれほどの音で聴こえる盤というのは、まず他に考えられない。そして、最高の”TOMORROW NEVER KNOWS“だ。

（6月2日追記）
『REVOLVER』UK回収マト2/1、マザー・スタンパー1G/1R盤については、好評につき売り切れました。お買い上げいただき誠にありがとうございました。